こんにちは、畑岡です。

前回はトヨタ・ハイエースという実用車についてお話ししました。今回は、私が現在所有している最新の愛車、アルピーヌA110GTについて綴りたいと思います。

A110Sからの進化

以前お話ししたように、アルピーヌA110Sはその走行性能の素晴らしさが際立つ一方で、サスペンションの硬さが日常使いでは少々厳しいと感じていました。その点を改善すべく、より乗り心地を重視したA110GTを新車でオーダーしたのです。

2024年の私の誕生日、特別な贈り物として納車されたこのA110GTは、期待通りの素晴らしい車でした。最も注目すべき改善点は、サスペンションセッティングの変更による乗り心地の向上です。A110Sの硬すぎる足回りから解放され、日常の道でも快適に走れるようになりました。

一方でエンジンは同じ1.8リッターターボの300馬力を搭載しており、パワーフィールに妥協はありません。むしろ、快適性が向上したことで、そのパワーをより長時間、より多くのシーンで楽しめるようになったと感じています。

特別なカラー

この車の特別な魅力の一つが、「オランジュコライユ」というオレンジ色です。これまで様々なオレンジ色の車を所有してきましたが、このA110GTのオレンジは私の中で最も好みのテイストとなりました。

ソリッドカラーでありながらも深みのある発色と、どこかレトロな雰囲気を漂わせる独特の色味は、他のどのメーカーの車にも見られない特別なものです。見る角度や光の加減によって表情を変えるこの色は、所有する喜びをさらに高めてくれています。

A110GTでこのカラーが復活したというタイミングも、私にとっては大きな購入理由の一つとなりました。

1500kmの慣らし運転を終えて

新車購入後の慣らし運転期間を経て、ようやく本来の性能を発揮できるようになったA110GTは、現在マカンGTSと交互に乗る機会が多くなっています。

軽量かつコンパクトなボディから生まれる卓越した運動性能は、まさに「運転をひたすら楽しめる」という言葉がぴったりです。ステアリング操作に対するダイレクトな応答性、シャープなコーナリング、そして加速時のエンジンの伸びやかさ。これらすべてが組み合わさることで、ドライバーに特別な体験をもたらしてくれます。

特に印象的なのは、この車の「軽さ」が生み出す独特の走行感覚です。1100kg台の車重は、現代の安全基準や装備の充実度を考えると驚異的な数字であり、これがA110GTの卓越した運動性能の源となっています。

ユニークな収納スペース

A110GTの面白い特徴として、フロントとリアの両方にトランクがあるという点が挙げられます。ミッドシップレイアウトの特性を生かしたこの設計は、一見すると実用性の高さを感じさせます。

しかし、実際に使ってみると、特にフロントトランクの小ささには驚かされました。これまでケイマンやボクスター、フェラーリなどのミッドシップ車のフロントトランクに慣れていた私にとって、A110GTのそれはかなりコンパクトに感じます。小さな買い物程度なら問題ありませんが、旅行用のバッグなどを積むにはやや難があります。

一方でリアトランクは、エンジンの上に位置するという特殊な配置ながらも、それなりのスペースを確保しています。特に印象的なのは、そのトランクドアの軽さです。開閉時の感覚は家具の扉のようで、独特の高級感があり、私としては非常に気に入っています。

今後の展望

この素晴らしいA110GTで、まだ経験していないのが本格的なワインディングロードやサーキット走行です。近いうちに箱根ターンパイクなどの名高いドライブコースや、サーキットでその真価を試してみたいと考えています。

特にサーキットでは、その軽量ボディと正確なハンドリングがどれほどの走りを見せてくれるのか、非常に楽しみです。パワーこそスーパーカー級ではないものの、総合的なバランスの良さと操縦性の高さは、サーキットという環境でも大きな魅力を発揮してくれるはずです。

また、このA110GTが持つ「シンプルで純粋な走りの楽しさ」は、現代の車が複雑化・電子制御化していく中で、ますます貴重な価値となっていくように思います。この車との関係を通じて、そうした原点回帰的な楽しみを大切にしていきたいと考えています。

おわりに

アルピーヌA110GTとの日々は、まだ始まったばかりですが、すでに私の車遍歴において特別な位置を占めつつあります。それは単に「優れたスポーツカー」というだけでなく、「運転する喜び」の本質を体現した存在として。

高級車やスーパーカーが提供する「豪華さ」や「圧倒的なパワー」とは異なる、洗練された軽快さと操る楽しさ。A110GTはそうした価値観を持った、現代においては稀有な存在といえるでしょう。

フランス車らしい個性的な魅力と、スポーツカーとしての正統な血統を併せ持つこのA110GTとの時間を、これからも大切に楽しんでいきたいと思います。


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