【番外編】運転好きが行き着くところまで行った感じ:レーシングカート(マックスノービスクラス)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、畑岡です。

これまで様々な車について語ってきましたが、今回は少し趣向を変えて、私が最近挑戦しているレーシングカートについてお話ししたいと思います。車好きが行き着くところまで行った、新たな世界での挑戦です。

偶然の出会い

すべては偶然の出会いから始まりました。知人の紹介で、新東京サーキットでカートを体験する機会に恵まれたのです。もともと運転好きの私にとって、サーキットでの走行は大きな魅力がありましたが、レーシングカートという「原点回帰」とも言える乗り物に触れるのは初めての経験でした。

最初はレンタルマシンでの走行からスタート。初回は1周50秒程度と、経験者からすれば「遅い」部類だったでしょう。しかし、その軽快な操縦感覚と直接的なフィードバックは、即座に私の心を捉えました。車とは全く異なる操縦感覚。ステアリングを切るとすぐに反応し、アクセルとブレーキの繊細な操作がダイレクトに車体の動きに反映される感覚は、実に新鮮でした。

上達の喜び

レンタルカートでの走行を重ねるにつれ、少しずつタイムが縮まっていきました。2回目、3回目と走行を重ねるごとに1秒、また1秒とタイムが削れていく喜びは、車では味わえない新たな興奮でした。5回目の走行では46秒台に突入し、周囲からも「上達が早い」と言われるようになりました。

レーシングカートの魅力のひとつは、この「上達の可視化」にあると思います。1周のタイムという明確な指標があり、自分の技術向上が数字として表れる。運転技術を高めるという点では、公道での車の運転とは比較にならないほど濃密な経験ができるのです。

マイマシンへの投資

レンタルカートで楽しむうちに、お世話になっているショップの店長さんから「そろそろ自分専用のカートを持ってみては?」と勧められました。レンタルマシンは様々な人が乗るため、セッティングは平均的なものになっています。一方、マイマシンであれば自分の体格や好みに合わせた最適なセッティングが可能になるのです。

迷った末、思い切ってスペアも含めた2台を新車でオーダーすることにしました。1台で安い軽自動車が新車で買えるくらいの価格。決して安い買い物ではありませんでしたが、この新しい趣味への情熱が私の背中を押しました。

別次元の走行体験

自分専用のカートが届いた日の興奮は忘れられません。新車の輝き、自分の体格に合わせた座席位置、握りやすいようにテーピングされたステアリング。すべてが「私のため」に調整されています。

最初の走行で、その違いは歴然でした。レンタルマシンでは感じられなかった繊細なフィードバックや、体の一部のように動く操作感。まるで別の乗り物に乗っているかのような感覚でした。そして何より、タイムの向上は顕著で、数回の走行で45秒台に到達。最終的には45秒を切ることができるようになりました。

自分の体にフィットしたマシンでの走行は、まさに「人馬一体」という言葉がぴったりの体験です。微細なコース状況の変化や、わずかなマシンの挙動の違いまで感じ取れるようになり、運転の楽しさが何倍にも膨れ上がりました。

新たな世界の広がり

カートを始めてみて、新たなコミュニティとの出会いも大きな喜びとなりました。サーキットに集まる様々な年齢、職業の人々と、同じ「速く走る」という情熱を共有できることは素晴らしい経験です。プロのレーサーから貴重なアドバイスをもらったり、同じ初心者同士でタイムを競ったりする中で、人間関係も広がっていきました。

また、車での運転とは異なる視点や技術も身につきました。カートでの経験は、実は公道での運転にも良い影響を与えています。危険を予測する能力や、車の挙動を感覚的に理解する力が格段に向上したと感じます。

次なるステップへ

現在は「マックスノービス」というビギナークラスで走行していますが、今後はステップアップして上のクラスにチャレンジする予定です。より高性能なマシン、より高いレベルの競争、そしてより速いタイムを目指して。

カートは「モータースポーツの入口」とも言われますが、私のような中年からでも楽しみ、上達できる素晴らしい世界です。車好きとしての長い遍歴が、最終的にモータースポーツの原点であるカートに行き着いたことに、何か運命的なものを感じています。

おわりに

車の運転が好きな方なら、一度はカートを試してみることをお勧めします。公道では絶対に味わえない加速感やGフォース、そして「限界」を探る楽しさは、新たな刺激をもたらしてくれるでしょう。

スーパーカーやスポーツカーの所有も素晴らしい経験ですが、自らが「ドライバー」として成長できる喜びは、また別の次元の満足感をもたらしてくれます。これからも、カートを通じて運転技術を磨き、純粋に「走る」ことの楽しさを追求していきたいと思います。

誰かが言ったように、「車は乗り物だが、カートはスポーツだ」。この言葉の意味を、身をもって理解する日々が続いています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加