私の体験:飛び込み免許取得

カーセンサー記事:https://www.carsensor.net/contents/editor/category_1471/_67307.html

こんにちは、畑岡です。

これまで多くの車について語ってきましたが、今回は少し趣向を変えて、私の運転免許取得にまつわる独特な体験をお話ししたいと思います。

教習所に通わない選択

一般的に自動車免許を取得する際、ほとんどの方は自動車教習所に通うのが定石です。しかし、私は少し変わった道を選びました。いわゆる「飛び込み」と呼ばれる方法、つまり教習所に通わずに免許を取得する道を選んだのです。

当時の私は大学生で、時間はあるものの資金には余裕がなかったことが、この選択の大きな理由でした。教習所の費用を節約できるなら、多少の苦労も厭わないという考えだったのです。

独自のトレーニング法

教習所に通わない代わりに、私は知人の所有する私有地で運転の基本を学びました。最初は四輪車の感覚に慣れることから始まり、徐々にクラッチ操作やギアチェンジといったマニュアル車特有の技術を習得していきました。

当時はインターネットも今ほど発達しておらず、運転の基本は本や雑誌で独学するしかありませんでした。シフトチェンジのタイミングや、坂道発進のコツなど、今では当たり前に教えてもらえることを、試行錯誤しながら身につけていったのです。

学科試験の勉強も完全な独学でした。問題集を何度も繰り返し解き、交通法規や標識、車両構造の知識を頭に叩き込みました。

挫折と成功の繰り返し

実技試験の道のりは想像以上に険しいものでした。教習所を経由せずに直接試験を受ける場合、その難易度は格段に上がります。教習所で習う「試験の攻略法」を知らないまま挑むため、完璧な運転をしなければならないのです。

結果として、私は実技試験を約20回も受験することになりました。「一時停止が不十分」「確認が足りない」「ハンドル操作が雑」など、様々な理由で不合格となる日々。免許センターの試験官の顔と名前を覚えてしまうほど、通い詰めました。

一方で、学科試験は意外にも1回で合格。問題集で徹底的に対策していたことが功を奏したようです。

得られたものと失ったもの

この「飛び込み」という道を選んだことで、確かに教習所にかかる費用は節約できました。当時の教習所費用と比較すると、かなりの額を浮かせることができたと思います。

しかし、その代償として大学の授業を何度も欠席することになり、いくつかの単位を落としてしまいました。試験のたびに大学を休まなければならず、特に実技試験で20回も不合格を重ねたことで、出席日数が足りなくなってしまったのです。

時間的な観点からも、結果的には教習所に通った方が効率的だったかもしれません。一般的に教習所では1〜2ヶ月程度で免許を取得できますが、私の場合は半年以上の期間を要しました。

今になって思うこと

振り返ってみると、この「飛び込み免許取得」の経験は、非常に貴重なものだったと感じています。通常の道を歩まないことで得られた独自の視点や、困難を乗り越える忍耐力は、その後の人生においても役立つものとなりました。

特に自動車に対する理解が深まったことは、後の車趣味につながる重要な基盤となったように思います。基本中の基本から自分で学び、試行錯誤することで、車という機械に対する愛着も生まれました。

若さゆえの無謀な挑戦だったかもしれませんが、今では良い思い出となっています。ただし、現在の交通環境や試験制度を考えると、これから免許を取得する方には、やはり教習所での系統的な学習をお勧めしたいところです。

おわりに

「飛び込み」での免許取得は、間違いなく私の青春の一ページを彩る特別な経験となりました。最近では規制の強化もあり、このような方法での取得はますます難しくなっているとも聞きます。

時代と共に変わっていく免許制度ですが、どのような形であれ、安全運転の重要性に変わりはありません。若かりし日の無謀な挑戦を経て、今では安全運転を第一に考える大人になりました。

皆さんも、それぞれの形で車との関わりを楽しんでいただければ幸いです。

それではまた。

【カーセンサー記事はコチラ